古墳で知る久留米の歴史

久留米信愛短期大学 ニックネーム:A.N

久留米信愛短期大学で栄養士になるための勉強をしています。
旅行や街歩きが趣味です。

久留米市には約650基の古墳が

県道23号線を久留米市街から柳川方面へ向かうと、安武駅を越え、筑邦西中学校前の信号の右側に大きな森のようなものがあります。
正体は、御塚・権現塚古墳。国指定史跡に指定された2つの古墳です。 

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御塚・権現塚古墳

市内には約650基の古墳があります。(令和5年3月8日現在)
古墳について久留米市市民文化部文化財保護課の白木守さんに話を聞きました。

久留米市に古墳が多いのはなぜ?

市は筑後川による肥沃な土壌を有する筑紫平野と、耳納連山の山々による恵みを受けています。
恵まれた環境の下、久留米では縄文時代や弥生時代から大きな集落が形成され、人口が多かったことが要因と考えられています。

古墳が造られた時代はいつ頃?

西暦250年頃から650年頃までの約400年間を古墳時代と呼んでいます。
6世紀後半以降は群集墳と呼ばれる古墳が耳納北麓を中心に築造。
御塚古墳は5世紀後半、権現塚古墳は6世紀前半に造られたと考えられています。

古墳に埋葬されているのはどのような人?

前方後円墳などの大きな古墳は地域の首長(現在の県知事など)であった豪族の墓です。
後期になると家族墓的な役割をもつ群集墳と呼ばれる小規模な古墳が築かれましたが、
当時の全ての人が古墳に埋葬されたわけではないようです。

久留米市の古墳の特徴は?

耳納山麓に築かれた群集墳、筑後川流域に見られる装飾古墳、首長墓と呼ばれる大きな古墳が特徴です。

古墳や周辺からの出土品は?

特に重要な古墳は、古墳の上や周囲に、はにわが並べられていた例もあります。
石室の入口付近には、葬送儀礼に用いたと考えられる須恵器などの器が。
石室内には剣や玉類、鉄鏃などの副葬品が見られます。

見学可能な古墳は?

日輪寺古墳(京町)や浦山古墳(上津町)、前畑古墳(草野町)などの装飾古墳は石室内の見学ができます。
群集墳の多くは石室が開いており見学が可能ですが、個人の敷地内にあるので、所有者の許可が必要です。
崩落の危険性がある古墳もあり、夏場は虫や蛇も多いので、石室に入るときは注意が必要。
古墳はあくまで墓なので、見学するときは敬意を持って参拝してください。

古墳は市民の身近な存在

久留米市は、どの時代においても交通の要所であり、自然環境にも恵まれている地域です。
古墳が多いのは、古代から人口が多く住みやすい地域だったことが考えられます。
現在では学校の遠足で訪れることも。市民にとって身近な存在であることがわかりました。

 

 

(C)久留米シティプロモーション

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