聖マリア病院 雪の聖母聖堂

聖マリア学院大学 ニックネーム:N2さん

聖マリア学院大学4年のN2さんです。
実習に伺った聖マリア病院の施設内には、「雪の聖母聖堂」があります。そこは、聖マリア学院大学の学生にとって大切な空間です。
学部1年生は、神から与えられたいのちを喜び合い、自らの使命に目覚め、世界の人々のために働く決意を新たにする「召命の集い」に参加します。
また、年1回の合同クリスマスには、学生も一緒に参加するなど、様々な思い出があります。
井手健一郎入退院支援室長の案内で聖堂を訪問し、チャプレンのジュセッペ・ピアッツィニ神父様にインタビューをしました。

聖堂 (2)
赤レンガ造りの教会聖堂前

雪の聖母聖堂について(雪の聖母聖堂パンフレットより)

1984年、福岡市中央区のカトリック大名町教会の新カテドラル建設に伴い、旧聖堂の取り壊しが決定されましたが、市民団体による保存運動や、聖マリア病院の創設者の井手一郎先生の取り計らいにより、聖マリア病院敷地内に移転することが決定しました。
同年11月に旧聖堂の解体が開始。1985年1月から聖マリア病院敷地内への移築が始まりました。
1986年には、聖マリア病院内への移築が完了し、移築後にパイプオルガンが設置され、「雪の聖母聖堂」として献堂式が執り行われました。
1987年には、久留米市より有形文化財(久留米市郷土の文化財:66番)に指定されました。
また、1999年には聖堂横に「ルルドの泉」が完成しました。
雪の聖母聖堂は、レンガ造りの教会堂としては、福岡県内で最も古い建築です。

教会での祈りの時間

ジュセッペ神父に、教会での祈りの時間の過ごし方について聞きました。
まず、聖堂に入ると右手に水鉢が置いてあります。
現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のために行っていないそうですが、平時は水鉢に聖水が満たされており、信者の方は入堂した時に指を浸し、額から縦に、左肩から横に十字を切り、「父と子と聖霊のみ名によってアーメン」と心の中で唱え、神に祈りをささげます。

教会祈りの方法:神父様
教会での祈りの方法を教えて下さる神父様

祭壇の中央には聖櫃(せいひつ)が納められており、中には日々のミサ聖祭の中で聖変化したご聖体が安置されています。祭壇の横にある赤いランプが点灯することによって、神(ご聖体)が聖堂内にいることを示しているそうです。
聖堂では、毎週月曜日から金曜日に入院患者やその家族、職員のためにミサが捧げられています。
また、患者やその家族の祈りの場として開放されており、聖堂本来の役割を果たしています。
聖堂が神聖な場であることを再度学び、心が引き締まる思いでした。

聖堂についてお話しくださる神父様 (2)
聖堂について語る神父様

神父様と話をして

説明を受けた後、神父と共に教会で祈りの時間を過ごしました。心が穏やかになる時間でした。
教会からの帰り道、神父は通りがかった患者に「体調はいかがですか」「大変だけど一緒に頑張ろうね」と声をかけ、明るく笑顔で接していらっしゃいました。
神父は、「創設者の井手一郎先生がとても大事にされていたこと、それは、病院の中心に教会があること、病院の中心に祈りの場があることです」と話されました。
今回、ジュセッペ・ピアッツィニ神父へのインタビューを通して、「雪の聖母聖堂」は、患者や家族にとって、不安や苦しみから解放され、心を癒すことができる場であり、希望を持つことができる場であることが分かりました。
また、自分の人生が誰かの役に立つように、これから看護実践者として、成長していきたいと改めて強く思いました。

神父様とともに
神父様と共に(左からNさん、神父様、N2さん)

(C)久留米シティプロモーション

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