聖マリア病院「患者・家族サポートセンター」

聖マリア学院大学 ニックネーム:Nさん

聖マリア学院大学4年のNさんです。
実習先の聖マリア病院は、大学と設立理念を共にする病院です。
2021年、聖マリア病院内に新たに設置された患者・家族サポートセンターの活動を紹介します。
山田佐恵美副センター長(看護部副部長)と、入退院支援室井手健一郎室長の二人に取材しました。

健康・医療安心のまち 久留米

久留米市は、古くから「医者のまち」と呼ばれ、市内には34の病院と300を超える診療所などの医療機関が多くあり、全国有数の医療のまちとして知られています。
「医師数」の中でも、「小児科・産婦人科・産科医の数」は全国的にも高い水準と言われています。

聖マリア病院の歴史

聖マリア学院大学ホームページには、聖マリア学院と聖マリア病院の歴史について、以下のように記載されています。

「聖マリア学院の源泉は、大正4年に設立された井手内科医院の設立に遡ります。井手内科医院の院長、井手用蔵は熱心なカトリック信者で、貧しく医療に恵まれない人々を長年に渡り支援してきました。父・用蔵の志を継ぎ、昭和28年、井手一郎により聖マリア病院は創設され、病院を聖母マリアに捧げる意味から、法人名を雪ノ聖母会と命名、その基本指針をカトリックの愛の精神に基づく医療と教育の普及としました。」(聖マリア学院大学ホームページより)

聖マリア病院は、長年に渡り、地域に開かれた病院として、「カトリックの愛の精神」に基づく医療に取り組む歴史ある施設です。
聖マリア学院大学の学生は、看護学実習のほぼ全過程を聖マリア病院で行い、「カトリックの愛の精神」という理念を共にする病院で、看護について深く学んでいます。

患者・家族サポートセンター

聖マリア病院の「患者・家族サポートセンター」は、2021年4月に設置されました。久留米市における急性期の医療機関として、患者や家族により一層安心・信頼して頂ける入院医療を提供することを目的に、以下の4つの支援室が設置されています。

「地域連携推進室」:地域医療・介護施設との連携窓口。地域の開業医からの紹介を受け付け、地域とのスムーズな連携を行う。

「入退院支援室」:入院される患者さんやそのご家族への事前説明や相談ごとへの対応を行い、転院退院までの支援を行う。

「訪問生活支援室」:入院決定から退院後の生活までを見据えた療養生活の支援を行う。

「病床管理室」:病院全体の病床数の管理をして、常に受け入れ体制維持を行う。

山田副センター長と井手室長は、「センターが開設されて、以前に増して入院前から患者や家族と関わり、不安の軽減を図るとともに、患者の健康状態について、入院する病棟に事前に情報を伝えることができるようになりました。よりスムーズに快適な入院生活を送れるように支援しています。また、退院後も地域の医療機関やかかりつけ医と連携し、住み慣れた地域まで繋ぐ役割を大切にしています。」と話しました。

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患者・家族サポートセンターの入り口。明るく相談しやすい雰囲気です

コロナ禍での活動

新型コロナウイルス感染症拡大により、全国の医療現場は逼迫した状態です。コロナ禍での取り組みについて取材しました。

井手室長によると、「患者・家族サポートセンターの中でも病床管理室は、コロナ禍においても重要な役割を担っています。病床の調整を行い、患者の受け入れをスムーズに行えるようにしています。」と話されました。

山田副センター長は、「コロナ禍では家族の面会が制限されていて、患者も大変な状況です。病院では、Webでの面会をお願いして、出来るだけ患者と家族が面会できる体制を整えています。」とのことです。

これからの活動

最後に、サポートセンターの今後の活動について伺いました。

「現在、入院が決まっている患者を対象に、入院前からのサポートを行っています。今後、救急車等で来院される緊急入院患者や家族の方を含めて、病院を訪れる全ての患者が安心して入院でき、治療を受けて元気に地域に戻れるように支援していきたいと思っています。また、入院前の限られた時間ですが、患者や家族の状況を十分に把握できるように看護の力を高めていくことを目指します。」と語りました。

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右側が山田副センター長

インタビューで「コロナ禍で大変な状況ではありますが、住み慣れた地域・久留米で、地域の皆様が安心して生活ができるように支援していきたい。」という話を伺い、地域に根ざした聖マリア病院の活動を改めて学ぶことができました。

(C)久留米シティプロモーション

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