化学メーカーに務めていたんですが、定年になったので今後のことを考えると住居の費用も大変ですよね。それで生活基盤をどこにしようかとあれこれ考えていました。そこで思い立ったのが久留米。なぜならお隣の鳥栖市には娘も孫もいるんです。
久留米は縁がなかった地なので戸惑いはありましたが、旅行で来たことはあったし町並みが気に入ったんですね。久留米には城下町の面影が残る街がある。東京みたいな大都会ではないけれど、都会の基礎になるような街や道があって。移住するうえでマンションを選ぶときなどに、久留米には都会があるなと思い、妻とも意見が一致したので決めました。
もちろん、交通の便がいいという魅力もありました。移住したら奨励金が頂けるというのも後押しになりました。
悪いことは何もないですよ。仕事面でいうと、いま個人でのコンサルティング業のほかに九州大学初のベンチャー企業でも仕事をしているんです。出張が多いんですが、福岡空港まで高速バス一本で行けるという交通の便利さはすごく良かったです。
それと、プライベート面では、歳になったら体づくりをしないといけないと思い、自宅近くのスポーツクラブに通っているんですね。そこのみなさんに親切にして頂いてること。墨田区にいた時は仕事で手いっぱいでしたから、人付き合いを始められたのはいいことだなって思います。
まだ移住して1年なので、特にはないですね。方言が分かりづらいという場面は度々あっても、これまで転勤で10回引っ越しをしてきたので、地域の人に慣れないということもないですし。
商店街が近くにないということはありますが、さほど気にならず良い生活を送っています。
この街にはお医者さんが多いこと。久留米総合病院や大学病院のような大きな病院が近くにあるのは、便利で安心ですね。
それに、焼鳥が有名な街ということですね。もともと焼鳥が好きで美味しいお店を見つけましたが、まだまだこれから開拓します。
特に目標というものはまだないんですよ。仕事面ではこれから試行錯誤して進んでいきますので、今から何かしら目標は出てくるかもしれません。生活面でも今後久留米の街を知っていくなかで、生まれてくるかもしれませんね。
あまり先のことは考えずその時に感じるままに過ごしていきたいです。
福岡空港まで簡単に行けて、そこから東京に行くことだって容易ですから、とても便利ですよ。そして、お医者さんが多い街だから安心。まだ久留米に移住して1年ですので詳しくお話しするまでに至りませんが、これからもっと魅力が見つかりそうな街だと思います。
鈴木繁昭さん
東京・墨田区で化学メーカーに務めていたが、定年をきっかけに、鳥栖に在住する娘夫婦の近くにと考え久留米に移住。現在の仕事は、これまでの経験を生かしたコンサルティングや、九州大学伊都キャンパスにて工学博士として活動中。