オンラインでラオス訪問 第3弾(食文化編)

聖マリア学院大学 ニックネーム:カイとピースウ

聖マリア学院大学で国際看護コースを履修しているカイ(ラオス語でひよこ)とピースウ(ラオス語で蝶)です。
私たちは、国際看護論やフィールドスタディで持続可能な開発目標(SDGs)について学習しました。
「オンラインでラオス訪問」シリーズの第2弾で紹介したユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)もそのひとつです。
SDGsとUHCの両方に貢献すると期待されているものが、ラオスにありました。それが「昆虫食」、つまり食用の昆虫を食べる文化です。
第3弾は、ラオスの昆虫食についてムー先生(ムー:ラオス語で豚)と一緒に紹介します。

ちなみに、私たちの大学がある久留米市は、筑後川の恩恵を受け、自然や緑が豊かで農業が盛んな地域です。
久留米市の食料や農業については、「久留米市食料・農業・農村基本条例」が制定され、【5 つの基本施策】 I.農業・農産物への理解促進 、II.効率的で安定的な農業経営体への育成 、III.競争力のある産地の育成 、IV.持続可能な農業生産基盤の確立 、V.多面的機能の発揮と農村地域の活性化を掲げ、安全で安心できる食料の供給並びに農業及び農村の振興に関する基本的な計画が立案されています。

しかし、世界に視野を広げるとさまざまな食糧危機が発生しています。地球に住む一人として、久留米から食料問題を考えてみたいと思います。

ラオスの昆虫食文化

カイ:ラオスを訪ねていろいろなことを学びましたが、特に興味深かったのが「昆虫食文化」です。これを皆さんに紹介したいです。

ムー先生:いいですね!皆さん、興味津々でしたもんね。

ピースウ:だって、まるで焼き鳥みたいでとってもおいしそうでした。それにラオスの人々が「昆虫を食べる」という食文化を活かして、健康向上への貢献や、食用昆虫を養殖することで安定した現金収入を得ることができるって、すごいことだと思いました。

ラオス、食文化
ISAPHの食用昆虫養殖事業で村人が昆虫の養殖を行っているところ

食用昆虫と栄養、そして環境問題

カイ:国際保健論で世界の栄養問題を学習した際、エネルギー量の不足やたんぱく質の不足については勉強しましたが、ラオスは「良質な脂肪の不足」による栄養不良があることを学びました。その解決には「食用昆虫が一番!」なんですね。育てる期間も短いし、キロ単位の売値は牛などよりも高値で売れる。そして、なんと言っても温室効果ガス排出量が最も少ないですよね。

ムー先生:カイさん、詳しく勉強されていますね。

カイ:昆虫専門家の受け売りです!とても興味深い話だったので、よく覚えているんです。

ムー先生:付け加えると、この食用昆虫養殖事業に参加することで、「栄養ある食べ物を食べて、同時に収入向上にもつなげる」⇒「その知識と得た現金を活用して、栄養価の高いものを食べる」「自分たちで栄養改善を行っていく」という効果を狙った事業なのだそうです。

ピースウ:その国や地域の文化を尊重しつつ、それをより効率よく活用できるように学び、取り入れていく。現地の方々も嬉しいでしょうね。

カイとピースウ:食用昆虫、ぜひ食べてみたかったです。いつかラオスに行く機会があったら、先生も絶対食べましょうね。

久留米市近郊にもある食用昆虫の自動販売機

ムー先生:ところで、久留米市近郊でも食用昆虫の自動販売機があることを知っていますか?

カイ、ピースウ:え~、知りませんでした!!

ムー先生:久留米市の近く(八女郡)に自動販売機を見つけました。虫が苦手な方はサイトの閲覧注意ですが、昆虫食自販機が紹介されていますよ。カイさん、ピースウさんもよかったらチャレンジしてみてはいかがですか?

自動販売機
株式会社 JiHAN 昆虫食を販売しているFood insect(080-3227-5628)
※虫が苦手な方はサイト閲覧にご注意ください

カイとピースウ:今回は、私たちがオンラインで訪ねたラオスについて紹介しました。ラオスの皆様、ISAPHの皆様、ムー先生、ありがとうございました。今後も国際的な健康問題に関心を向けて、世界中の人々の健康に貢献できるような看護師を目指して頑張って勉強していきたいと思います。

ムー先生:皆さん頑張ってくださいね。ラオスや国際看護論に関して質問がある方は、聖マリア学院大学(国際看護学担当者 秦野)まで、ご連絡ください。また、国際保健医療協力活動にご興味・関心がある方は、ぜひISAPHホームページをお訪ねください。

(C)久留米シティプロモーション

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