久留米工業大学 ニックネーム:ほっしー
久留米工業大学工学部機械システム工学科に所属しています。
趣味は音楽で好きなアーティストの曲を聴いたり
ピアノを弾いたりしています。
甘いものが好きでバッグの中によくお菓子が入っています。
バイオ事業を支える
バイオ事業を中心とした研究開発設備がある「株式会社久留米リサーチ・パーク」に取材しました。
研究開発部の中村憲和さんと姫野成以子さん、長坂圭介さん、バイオ事業部の一木義治さんに話を聞きました。
研究設備を見学したので気づいたことや感想を交えながら紹介します。
久留米リサーチ・パーク
出迎えるのは田中久重像
入口に「からくり儀右衛門」こと田中久重像がありました。
入り口にたたずむ田中久重像
久留米市出身でからくり人形から電気機器まで
さまざまな発明品を世に出しました。
久重像の説明
発明だけでなく産業に結び付けて技術の発展に貢献する。
工学部の学生として考え方やベンチャー精神など見習うべきところが多いと感じました。
充実した研究・開発用設備
「バイオイノベーションセンター」内にあるバイオ実験室を見学しました。
バイオ関連の研究施設
この施設で行われているのは細胞の分離作業や核酸抽出、観察など。
コスト削減の取り組み
用途によって使い分ける複数のラボがありました。
ゲノム編集などの高い技術に対応できる機器を整備した
オープンラボ
表面の構造を直接観察できる顕微鏡
設備が高額で、使用回数が少ない場合は導入しにくい面も。
低料金で企業に貸し出し、利益を得ることで大きなコスト削減につなげています。
コワーキングスペース『かたるん』
休憩や話し合いなど用途に応じて使えるフリースペース。
かたるんスペース
観葉植物が設置してあり、落ち着いた空間でした。
モニターなども設置
取材時も企業の人などがゆったりとした雰囲気で使用していました。
このバイオイノベーションセンターの対象者は、バイオテクノロジーや関連分野の研究開発を行うことで事業の発展を目指す中小企業や研究室・個人です。
※入居等審査(随時)があります
幅広い分野で活用
第1物性実験室を訪れ、元素を分析できる装置を見学しました。
ガスクロマトグラフ質量分析計は環境、高分子・食品、医薬など
さまざまな分野の研究に活用されます。
混在しているさまざまな化合物を分析
誘導プラズマ質量分析装置でイオンの個数を測定し、元素を分析します。
試料の元素組成を測定
個体サンプルの分解・分析が可能で粒子解析なども行われています。
元素成分の分析が可能に
これは第2物性実験室の設備です。
エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX)と呼ばれる設備。
粉体や液体、個体などの試料を非破壊で、前処理を行わずに短時間で測定できます。
試料の元素組成に関する情報の取得が可能
分析結果を詳細に表示
EDXを実際に使ってみました。10円玉をかけると元素の
種類とどれくらいの量が含まれているかを分析。結果を表示します。
細かな数値まで分析結果を表示
疑問に思った物質もこの装置を使えば気軽に調べられるので便利でした。
C(炭素)~U(ウラン)までの元素が測定できます。
髪の毛の分析も
島津電子線マイクロアナライザ(EPMA)と呼ばれる装置で
表面の観察や元素の分析などを行うことが可能です。
試料に電子線を照射し、元素を分析
髪の毛のキューティクルなど微小部分まで観察することができます。
身近な物質の観察にも
10円玉を倍率を上げて観察。
『平等院』の鳳凰部分が綺麗に見えました。
細かい部分まで観察できます
表面の凹凸感がくっきりと。精度の高さが分かります。
実務では研究開発の評価機器として利用されています。
新たな可能性を見いだす
研究施設や現在実施している事業、会社概要について話を聞きました。
人材育成支援として講座や研究会なども開催しています。
「もっとよくしたい」、「こんなことができれば」という
アイデアがあれば、研究設備を活用することで
新たな可能性が見えてくるかもしれません。
今回取材した設備は予約をすることで企業の人はもちろん、個人でも利用できます。
※使用料が生じます
最新情報や予約などの詳細情報は公式ホームページ(久留米リサーチ・パーク)で確認してください。